第一回目の卒園式
19日(土)は、私が勤めている保育園の第一回目の卒園式でした。
とても感慨深い卒園式でした。
オープンからの1年間のいろいろな想いがこみあげてきて、とても感じるものがありました。第一回目ということで、とても忘れることのできない卒園式といっても過言ではありません。
5歳児クラスは全部で5人で、初めは1人から徐々に増えていきました。
まるで、仲間が1人づつ増えていったように。。
5人のストーリーがかけそうなくらい、みんなそれぞれ抱えている悩みや大変な環境もあります。それを乗り越えて、元気にしている姿を見ると、小さいながらにすごいなと感じます。
子供と言えど、6歳のみんなはもう自分たちで自分たちの世界を作っています。その姿を間近で見ていると、羨ましいと感じる部分もあります。
私が戻りたくても戻れない世界がそこにはあります。
悩みも多い分、可能性をとても感じます。この子たちが未来を背負っているんだと思うと、たくさん興味を持って欲しいし、たくさん良いところを伸ばしてほしい。
そして、自分で自分の色を形作ってほしい、、、そう感じます。
ま、その手助けをするのが、私たちの仕事なのですが。
なんで保育士さんは安月給でも、辞めないんだろう、、、、
そういう問いに、保育士さんは、【今まで頑張ったことが、すべて報われる瞬間があるから】
そう答える人が多いそうです。
私も確かに!!と感じます。
子供たちと関わって、そして卒業する瞬間を迎えたときに、なんとも言えない幸福なときがそこにはあります。
決して自分の子供ではありませんが、保護者よりも子供とのたくさんの時間を過ごしてきて、保護者も気づかないことに気づいたり、成長を間近で感じ、その子たちが卒業となると、寂しい気持ちとうれしい気持ちでいっぱいになり、夢を託しているような気持になります。
小さいころの記憶は、なくなってしまうかもしれません。しかし、その頃に体験したことや感じた想いはきっとどこか心の隅にでも残るはずです。それを、その想いをずっと人の心に残せる仕事は、いくらツラくても、平気にさせてくれる力があります。
私も栄養士として、毎日子供たちに接してきましたが、保育士さんと同様同じ気持ちです。
私達の仕事は、お金の為にやっているわけではない仕事です。給料ももちろん安いです。嫌になるときももちろんあります。しかし、それ以上に与えられることが多い仕事でもあります。
それがあるから、安くても辞められない自分がいるんだと思います。
その想いを卒業式を通して、改めて感じました。