ちはやふると和歌
今回は、漫画 ちやはふる に出てくる和歌でとても心が震えた和歌を紹介したいと思います!!
ちはやぶる 神代(かみよ)も聞(き)かず 竜田川(たつたがは)
からくれなゐに 水(みず)くくるとは
【意味】
不思議が多かった神代の昔にも聞いたことはありません。
こんなふうに竜田川の水面に紅葉が真っ赤に映って、まるでくくり染めにしたように見えるなんて。
【作者について】
在原業平は、いまから1350年ほど前の貴族です。平城天皇(へいぜいてんのう)の孫でしたが、苗字を与えられ、皇族ではなくなりました。第16番の歌人である在原行平(ありわらのゆきひら)の異母弟にあたります。とても美男で恋愛上手だったそうで、『伊勢物語』の主人公だと考えられています。また、第35番の歌人である紀貫之(きのつらゆき)が選んだ、六人の優れた歌人『六歌仙』のひとりにも選ばれています
★★★★
マンガでも、この和歌は特に意味のあるものになっています。想像すると深く、真っ赤に燃えた闘志を秘めているような気がします。
「千早振る(ちはやぶる)」と「荒振る(あらぶる)」とは、これは正しい神の力と悪い神の力を表す言葉だそうで、「螺旋波動と鋭角波動」ともいえるそうです。
千早は細かく数多くということで、千早振るとは、毎秒何千万回も高速旋回によって起きる微振動であり、それは、例えば独楽(こま)が高速旋回して、まるで消えて止まっているような状態をいうとのことです。
それに対し、荒振(あらぶ)る神たちの「荒」とは、荒っぽく、粗野に、雑にということ、またバランスが悪く、大雑把、不安定なという意味です。
それは独楽でいえば、ぐらぐらと回っており、いつ回転が止まってこけるか分からないような不安定な状態になります。
千早振る独楽の回転は、静止しているように見えても、その回転は猛烈な旋回を続けており、まわりのどこからでも触れれば触れたものが弾きかえされる力を持ちます。
しかし、荒振る独楽の回転は、ちょっと触れば倒れます。
右へ向かって押せば右へ倒れ、左へ押せば左へ倒れる、芯のなさを表します。
千早振る状態は、旋回によって生まれた中心軸が、周囲へ向かってエネルギーを放射し、また中心に向かって吸収する力を兼ね備えています。
真ん中の軸と円周が見事に融合し、美しく、バランスのとれた世界を見せます。
前後上下左右のどこにも偏り無く、真ん中の一点に集中し、同時に四方八方に、その中心力が発露する力を有しています。
マンガでは、このように、【ちはやぶる】について説明をしていました。究極的に言えば、回ることにとって、安定を保っているのではないでしょうか。説明が科学的ですが、科学と想いを結び付けて想いをはせることができる、そのことがこの和歌の楽しみでもあると感じました!
② 46.曽禰好忠(そねのよしただ)
由良(ゆら)の門(と)を 渡(わた)る舟人(ふなびと) かぢを絶(た)え
ゆくへも知(し)らぬ 恋(こひ)のみちかな
【意味】
由良(現在の京都府宮津市)の海辺を漕ぎ渡る舟人が、舟を操る舵を失って、ゆくえも知れず波間に漂うように、どうなっていくのかわからない、わたしの恋の道です。
【作者について】
曽禰好忠は、いまから1000年ほど前の下級官僚です。和歌を詠むのが上手で、自分で新しく言葉を作って和歌に詠み込んだりするなど、革新的な歌人でした。
★★★
マンガでは、太一の試合における心の葛藤を描いていました。彼は迷いながら、得意なことではなく、あえて好きなかるたでひたむきに頑張っている姿を見ると、とても応援したくなります。ちはやに対する恋心も。どうなっていくことか。未来はどうなるかわからないことの連続です。私たちは船に取っている旅人のように身を任せることも一つの方法。それが心にとってもいいことなのかもしれません。
③ 93.鎌倉右大臣(かまくらのうだいじん)
世(よ)の中(なか)は 常(つね)にもがもな 渚漕(なぎさこ)ぐ
海人(あま)の小舟(をぶね)の 綱手(つなで)かなしも
【意味】
この世が、ずっと変わらなければよいのになぁ。波打ち際を漕ぐ漁師の小舟が、引き綱を引いていく様子が、しみじみと心が動かされることです。
【作者について】
鎌倉右大臣は、本名を源実朝(みなもとのさねとも)といいます。鎌倉幕府の第三代将軍です。鎌倉(現在の神奈川県鎌倉市)にいましたが、京都の文化に憧れ、この「小倉百人一首」を選んだ藤原定家(ふじわらのていか)に和歌を学びました。将軍職とともに、大臣の三番目の地位である右大臣にも任ぜられましたが、28歳の若さで、甥の公暁(くぎょう)に殺されました。
世(よ)の中(なか)よ 道(みち)こそなけれ 思(おも)ひ入(い)る
山(やま)の奥(おく)にも 鹿(しか)ぞ鳴(な)くなる
【意味】
世の中には、つらさから逃げる方法は無いのだなぁ。強く決心をして、深い山に入ったのに、こんな山奥でも、やはりつらいことがあるのだろうか、鹿が哀しそうに鳴いているなぁ。
【作者について】
皇太后宮大夫俊成は、本名を藤原俊成(ふじわらのとしなり、俗に「しゅんぜい」と音読されます)といいます。皇太后宮大夫は職名で、皇太后宮をお世話する役所の長官です。この『小倉百人一首』を選んだ藤原定家(ふじわらのていか)の父にあたります。第89番の歌人である式子内親王(しょくしないしんのう)の和歌の師となるなど、当時の歌壇の第一人者でした。
★★★
この和歌の詠まれた時代は武士を巻き込んだ権力争いが多くなった時代でした。いままでの秩序が乱れ始め、貴族の力が弱まり、平家が台頭してきた頃です。そんな時代のなか、一中流貴族の俊成は、何もできず、歯がゆい思いをしていたのでしょう。いっそ出家をしてしまおう、と思いつめたこともあったのでしょう。そんな俊成の寂しさ、諦めといった気持ちが出ています。
★★★★
③、④はとても対照的な和歌です。③はこのままがいいのになとまだ生きたいと思う和歌ですが、一方で④はもう終わってしまいたい、この世はツライ、もうラクになりたいと思う和歌です。
どちらの心情にもなりえるのが、人間ではないでしょうか。世の中は楽しいことがあれば、苦しいこともある、、、そんな風に感じます。
マンガでは、太一が全国大会優勝をかけた試合で、運命戦になったときの札でした。人間の迷い、深さを感じさせる2枚だったのをとても覚えています。
和歌の対比も面白く、より知りたいと思う動機がここにもあります。
★★★★
意味、作者についての見解の参考は、
を参考にしました。気になる方は、ぜひご参考ください。
p>
【ブックレビュー❊マンガ編❊】 ちはやふる
私にとって、特別な漫画でもあります。とっても、熱く、真剣に生きている彼ら達を応援したくなると同時に、私もあんな高校時代を送りたかったなと感じます。
過ぎてしまったことは、もうどうにもならないから、とにかく今を今からを大切生きようと思わせてくれる物語です。今、映画も公開になって、このGW期間中よくプロモーションをされていて、見る機会が増え、再び私の中の情熱が再燃しました(笑)
感情論はここまでで、ちはやふるで物語の核になっているのが、【百人一首】です。
ちなみに、【百人一首】とは、、
百人一首(ひゃくにん いっしゅ、ひゃくにんしゅ)とは、100人の歌人の和歌を、一人一首ずつ選んでつくった秀歌撰(詞華集)。
中でも、藤原定家が京都・小倉山の山荘で選んだとされる小倉百人一首(おぐら ひゃくにん いっしゅ)は歌がるたとして広く用いられ、通常、百人一首といえば小倉百人一首を指す
❊ウィキペディアより引用
私はこの漫画で、百人一首及び和歌について学びました。気になる性格で、百首に目を通し覚えようとしましたが、とてもじゃないけれど、出鼻をくじかれました。なので、意味、そしてその背景を知り、和歌の深みを知りました。
情熱、、、いつの時代にも男女の仲、この世の儚さ、矛盾が出てきます。その時々の心情を綴っているのが和歌です。
和歌には昔の遊びかもしれませんが、当時のその時代の人のまっすぐな気持ちが良く映し出されています。そこから、昔も今も、人の悩みは変わらないものだということを感じます。
昔の人も同じことで悩んでいました。しかし、現代人と違って、昔の人は自然(植物や川など)に気持ちに例えています。今はそんなロマンチックにみられることはしないかもしれません。自然が開発されてと自分が身近なものではなくなってしまったからかもしれませんが。そう考えると昔の人は、自然に自分の想いを重ねているので、より、自然的な生き方をしているような気がしました。もちろん、身分の格差などあっただろうと思いますが。
自然と調和した和歌だからこそ、美しいと感じ、さらには何百年も受け継がれた歴史があるんだなと感じました。
【音楽レビュー】 久石譲
昨日からよく聞いてしまうのは、久石譲さんの音楽。
とても心が表れて、穏やかな気持ちになります。
Summer!
久石 譲 / Joe Hisaishi -- Summer (HQ)
そして、平原綾香さんとのコラボ【いのちの名前】
ジブリ作品の『千と千尋の神隠し』の曲です。この曲を聴くと、なんだかただただ涙が流れてくるような、そんな心地よい気持ちになります。
本当に美しく、心が洗われるような気持ちになります。それはきっと、私たちの心がクリアになっていく、そのためにきれいなものに触れたくなるのかもしれません。私たちはその過程がたくさん積み重なって、より深いクリアな心の状態になるのかもしれません。そう感じてしまう音が久石譲さんの音楽にはあるように感じます。
そしてこの方の歌声も、、、
Teshima Aoi手嶌葵 / さよならの夏 ~コクリコ坂から~
手嶌葵さん。
最近月9の主題歌がヒットしていましたが、デビューしたときから歌がものすごく安定していました。(最近ずっとその当時の動画を見ていて気が付いたのですが)ピッチが安定しているし、音程が外れなく、CD音源を聴いているような安心さ。
それよりもっとすごいのは、彼女が持っている歌声のクリアさ。どことなく儚さを持っていて、とても優しい歌声。
ツラく、悲しい時に聞いてしまうと、涙が止まりません。
そして私が一番好きなのはやはり【テルーの唄】
彼女のデビュー曲で、ジブリの【ゲド戦記】のテーマ曲でした。その映画も見ましたが、とても深く、孤独を抱えている少年の話です。その少年のように、私たちも常に孤独を感じています。孤独がないなんて瞬間はきっとないと思います。だからこそ、共感をし、涙を流す原因なのかなと感じます。
❊歌詞の中の引用❊
雨のそぼ降る岩陰に
いつも小さく咲いている花は
きっと切なかろう
色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを愛でてくれる手もなくて
心を何に例えよう
花のようなこの心
心を何に例えよう
雨に打たれる切なさを
1人は孤独。だからこそ、人を求めるのではないでしょうか。そんな気がします。
今私たちができること。
今現在、九州では大変なことになっています。私はただただ皆さんの無事を願っています。
橋が断絶されて孤立状態になっている人、避難をして精神的にも弱っている人、本当に多くの方がつらい想いをされていることと思います。
一刻も早く助けてほしい、そう思います。
ただ、今は個人の救援物資ではなく、企業の救援物資を求めているという話を聞きました。震災の直後は、国レベルでの支援がとても必要で、みんなに効果的に配るのは、企業レベルだからということでした。
そのことを理解したうえで、支援をしていけたらいいなと思います。今九州の方々にとって、活動している人にとって、何が一番大切なのか、、そしてそれを行うためには何が今求められているのか。そう考え、行動していけたらいいと感じました。
今、九州で頑張っている人すべてに、東京からお祈りをします。
実際私は、今行って活動することが困難なので、できることは、祈ることしかできません。私たちにできることは、今自分ができることを精いっぱいやること。それだけしかありません。
そうはっきりと思わせてくれたのは、昨日たまたま私の尊敬する太鼓の先生のライブを見に行った時でした。
ライブ上で、『私達芸能者は震災の方々の無事を祈りながら、芸に魂を込めて演奏することしかできません。太鼓はもともとは、人々の祈りを芸に込めて表現したものなので。この舞台で演奏することで、少しでも、九州の方々の励みになりますように。』
そんなことをお話ししていました。
太鼓や芸能は、昔から人々の魂を踊りや演奏に込めていました。
今はその祈りが希薄になってしまって、なかなか表に出てこないと時代になってきているように感じます。
それが今表れてきている、そんな気がしました。
【ブックレビュー❊マンガ編❊】 午前0時、キスしに来てよ
マンガって、面白いですよね。
私は小さいころから、とってもよく読んでいます。その中でも、少女漫画はいつもキュンキュンさせてもらっている、私の心のサプリのようなものでした。少年漫画もそうですが(笑)
キュンキュンする本に出会ったときは、楽しくて、三度の飯よりも漫画が好き!っと言うように没頭してしまいます。それは、、、、オタクなのか、、、そういう気持ちです。
そして、久しぶりにキュンキュンする!!!という漫画に出会いました。前々から読もうかどうか迷っていましたが、読んでみたら、私の感は当たっていたんだと気づきました。
前置きはおいておいて、、、
その漫画は、
午前0時、キスしに来てよ(1) (講談社コミックス別冊フレンド)
- 作者: みきもと凜
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/07/13
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (2件) を見る
一気に読んでしまいました。自分、仕事の会議で23時に家に帰ってきて、すぐに寝ようと思いましたが、この漫画の3巻がたまたま電子書籍になっているのを見て、読みたい!!!と感じ、一気読み。普段23時には寝ている私もそのときばかりは、2時。時間も忘れてしまうほど、キュンキュンが続きました。やめられない、とまらない、、です。
内容は、シンデレラみたいな素敵な王子様に出会いたいと思っている女子高生が、今人気のあるイケメン俳優と恋に落ちるというストーリーです。
物語はゆっくり進んでいきますが、伏線があるようで、これからどうして、イケメン俳優がグループから抜けたのか、主人公の本当の両親はなぜいないのか、幼馴染のイケメンとどうなるのか?などなど、これからの展開が楽しみです。
主人公とイケメン俳優が恋に落ちるシンデレラストーリーで、まるでシンデレラみたいですが、内容は思ったよりも重いものも含まれているように感じます。
イケメン俳優は、主人公のことをマイナスイオン付き空気洗浄機みたいと例えています。そこから察するに、きっと今まで付き合った人(おそらく、グループの脱退の原因)は重く、とても他の人とは付き合えなかったが、主人公と一緒にいるととても心地よく、この人と一緒にいたいと感じている印象を受けます。失敗があったからこそ、この子とはとても真剣にそして無理強いはしたくないからこそ、相手との距離を少しずつ縮め、くっつきたいと考えている。だからこそ、キュンキュンします。
彼の背景はきっと、心の安定を求めているように感じられます。自分が落ち着ける居場所を求めて、主人公に惹かれていった部分があるように思いました。
その一方で、主人公は、もらわれっこと自分で言っているように、自分はこの家族ではないから、しっかりと行動しなくてはいけない!と自分に課しているようで、成績もよく、妹の面倒も見て、義理の家族に迷惑をかけないように、気を使っている、ひいては周りにも気を使ってしまう傾向があるようです。
だからこそ、どうやってその主人公がうちの中に秘めているものを外に出していくのか、出さなかったら、どんな問題が起こってしまうのか、そんなことも注目できる物語です。
たんに、普通の女子高生とイケメン俳優のシンデレラストーリーだと思うことなかれ。きっと、もっと深いところでの感動がこれからの巻で表してくれることを期待します♡
あーーーー、楽しみ♡
❊【みきもと凛】さん
絵もキュンキュンするし、漫画の内容がしっかりしていたので、この作者は私は好きだと思い、調べてみたら、、
きょうのキラ君 コミック 1-9巻セット (講談社コミックスフレンド B)
- 作者: みきもと凛
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/10
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
代表的なものは、
つい最近、山Pの映画でもやっていた【近距離恋愛】、
そして、、、YUIが初映画主演、ドラマで沢尻エリカが主演を務めていた【タイヨウのうた】
ちょっとせつない、だけど、見終わったときに、確実に何かを与えてもらったような気持ちになる物語ばかりです。
タイヨウのうた を見たときは、生きたいと願い、さらには一生懸命に生きる彼女の姿が当時の私に、やる気を与えてくれました。やっぱり人の生死のストーリーを見ると、生きたいと願いながら死んでいった人がいるのに、何も考えずに生きていくことはしてはいけないと感じてしまいます。
そんな多くの思いをくれる作者です。
いやー。いい人、いい作品、見つけた♡
裁断とパターンの違い。
私には全く縁のなかった、洋服の話をしたいと思います。
みなさんは、【裁断】と【パターン】の違いってご存知でしょうか?
私は、何となくはイメージがついていましたが、深くは知りませんでしたが、友人がわかりやすい例を教えてくれて、一気にイメージが付きました。
有名人に例えると、、、、
【裁断】 = きゃりーぱみゅぱみゅ
【パターン】 = パフューム
です!!!
イメージが付きやすくないですか?
裁断は主にドレスで、ふわっとボリュームが欲しい服に使われます。ただ、今現在のプロポーションに合うものなので、ちょっとでも体形が変わってしまったら、もう着られません(笑)個別に作るものです。大量生産向きではありません。
それとは対照的に、パターンは大量生産向きです。よく一般的に売っている洋服はこれです!!体のラインをきれいに見せる効果があるようです。
ちなみに、洋服を作るのにはミシンが必要ですよね。そのミシンにもいろいろな種類があるそうです。
家庭用と職業用と工業用です。
一体何が違うのかというと、速さ(回転速度)です。
家庭用は、1300針/分
職業用は、1500針/分
工業用は、5000針/分
だそうです。
工業用、、、早い!!4倍以上もの差があることに、驚きです。それを生業としている人にとっては、効率よく、早く仕上げたいですよね。食品の製造業でも、機械の回転数は業務用の方が早く、丈夫だから、洋服もそうなりますね。
普段、全く関係のない職業の人の話を聞くのは、とても楽しいです!!!
技術。
服の専門学校に通っている友人の話から。
私には、全く縁の遠かった洋服の話。最近、話せば話すほど、食品の業界と似ている部分があることに気づきました。
友人は、台湾の服飾の大学を卒業して、台湾でデザイナーとして働き、日本に服の勉強できています。
なぜ大学院ではなくて、専門学校を選んだのかということを聞いてみました。一般的には大学院の方が深く学べるのではないかと考えがちですが、どうやらそうでないようで。
服飾の大学院は、論文を書いたり、ディスカッションをするだけで、博士の資格は取れるかもしれないけれど、実際に服飾の技術は身につかないカリキュラムだということでした。デザイナーとして活躍したい友人にとっては、全く要らないものだし、今の世の中は資格よりも、技術だったりアイディアが大切。だから、大学院は興味ないということでした。
たしかに!!!!!
私も栄養の短大でしたが、大学院にいっても、博士という資格は取れるけれど、実践的な調理の技術は身につきません。栄養系は調理実習がどんどん減らされてきて、その分医学的な知識を詰め込まされている感覚でした。私の短大と大学は内容はほぼ同じだったので、要は大学を卒業した資格が取れるかどうかとうことのみでした。(決して低い大学ではなくて、栄養系の上位の大学でしたが、、)
本当に自分自身、何がやりたいのか、何を学びたいのか等を決めて、行動していかないと、頭ばかりでっかくて、技術がない人ばかり出来上がるシステムになってしまいそうな気がしました。
今は本気になればなるほど、大学よりも、自分なりに勉強していくことの方が、とても大切なことではないのかな、と感じました。