栄養士に必要なこと
職場で、栄養士にとって必要なことって何ですか?という問いを投げかけられました。
私が思うのは、栄養士という以前に人間として最低限のことができること。
そう感じます。
なぜなら、栄養士は狭い密集された空間で、毎日同じようなことをするので、そこでのコミュニケーションがうまくいかなければ、仕事ができないからです。
そこで、【人間として最低限のこと】と言いましたが、それは具体的には、
◎きちんと挨拶ができる
◎自分の失敗を認め、謝ることができる
◎感謝の気持ちを持てる
これらのことができない人が、近年多くなってきているように感じます。
私たちにとって、当たり前のことを当たり前にできる人材が減ってきているように思います。
学校で、知識を優先するあまり、大切な情の関係性を教えてこなかった結果なのかな。
知識ばかり持ってしまっても、実際にできなければ意味がない。
そして、実際できるようになるためには、栄養士はすべて1人でできるわけではないので、他の人の協力がとても必要。
他人が協力したいと思うのは、挨拶ができて、素直な人だと思う。
いくら知識があって、できる人であっても、人間として必要なことができていない人よりかは、知識が乏しくても、挨拶ができ、素直に、そしてできるように努力して頑張っている人の方が、周りは手伝ってあげたいと思うし、一緒に働きたいと思う。
それなくして、仕事はできないし、これが仕事においてとても必要なことだと思う。
栄養士として、おいしい給食を作ってあげたい。そのためには、、、と考えることも確かに必要だけれど、それはきちんと挨拶、素直さがあってこそ。
その土台なくして、発展しないと思う。
言いたいのは、必要なことは、すべて小さい時に教わってきたものだってこと。
給食管理のための手引き
栄養士ってどんな仕事をするんだろうか?と疑問に思う人も、たくさんいると思うし、知らない人も多いと思うので、ちょっとまとめてみました!!
プロとアマの違いを分析してみた。
みなさん、プロとアマの違いって何でしょうか?
表にして、対比してみました。
継続は力なり、、、、ただ知識を学ぶだけでなく、実践をしていきたいと思います。
子供が本当に求めているものって?
保育士向けの本を参考に、まとめてみました。
保育士向けのことですが、子を持つ保護者の方にもぜひ読んでもらいたいです。
① 大人同士の連携プレー
子供が、物に見立て、保育士に持っていこうとしたときに、その保育士は気が付かなかったけれど、別の保育士が気づいて声掛けをした。
② 子供が遊びこんでいるとき
子供は一生懸命に遊びながらも、自分の視線の範囲内に見守っている大人を意識しています。その大人の目が安心感になり、徐々に1人で外の世界に探索に出かけます。
③ 子供は大人がどのように自分と関わってくれるか待っています。
子供は自己中心です。周りの大人が自分が思っていることをすぐに察知してくれないと起こります。泣きます。最後には本人もどうしたらよいのかわからなくなります。
そんなときは、子供の思いを代弁してあげます。『そうか~。〇〇したかったのね』『こんな風に思ったのね』という具合に。
こうして思いを受け止めてもらい、気分を落ち着けて、思いを代弁してもらう経験を吸収すると、今度は友達にしてあげることができます。
④ 子供はおんぶと抱っこが基本的に大好き
物よりも大人に抱っこされ、おんぶされ、とにかくくっつくことが大好きです。
それもぎゅっと抱きしめられのが大好きです。わらべ歌などのふれあい遊びが今も伝承されているのは、子供はスキンシップが基本的に好きだからだと思います。
⑤ 子供は程よい言葉がけが好き
子供の様子に合わせて、言葉をかけることを大切にしています。ゆっくり、はっきり話すことです。相槌でいいのです。
⑥ 子供は大人とのいい関係の中で育つ
子供はよき解答者ではなくて、よき共感者が好きです。驚き、感動、不思議と思ったときに一緒に感動、共感してくれる人が好きです。
⑦ 子育て支援って?
子供を産んですぐに親にはなれません。昔から、おじいちゃん、おばあちゃん、そして地域のおじさん、おばさんが相談にのってくれたり、アドバイスしてくれたから子供を育てることが出来ました。そして親にもなることができました。しかし、核家族が多い現在は、身近にサポートしてくれる人が少なくなったので、公の機関が『子育て支援』を打ち出しました。
まずは、
● わたしたちが子供の気持ちと願いがわかること
● 子供の育つ見通し、つまり発達を知ること
● プロとして意識し、お互いの意見交換を大切にすること
● 父母に子供の様子を様々な手段を使って、丁寧に伝えること
● 子供が置かれている社会状況と保護者の就労状況を常に把握すること
● 保育園は友達がいるから楽しいと子供が感じるように、子供同士の関係を『手塩にかけて』育てること。保護者とともに。
以上を実践してみることか始まると考えられます。
『子供が本当に求めているものは?』
精神分析医サロモン氏の話によると、
『テレビでも遊びでもお菓子でもない。まずは親の関心。彼らはそのためだけに生きている』
子供が静かな時、親は関心を示さないが、騒いだり暴れた途端叱り始める。子供は、『悪い自分ほど注目される』と学習し、親はさらに怒鳴り、悪循環となる。
『子供が悪い時は低音で諭すか無視し、静かなときに褒め続ける』
これが効果があったそう。根本を理解すれば、問題はシンプルになる。
そう感じます。
★★★
参考文献)
毎日新聞 憂楽帳
実習保育学 日本小児医事出版社
子供の心の基礎作り 大月書店
子供と睡眠 芽ばえ社
1歳児の保育 フレーベル社
キレル子キレナイ子 大月書店
ちいさななかま 原田明美著
保育の友 悲しみと喜びを分かち合って 佐々木正美
本当は怖い、ディズニーの物語。
『ディズニー』って、皆さんはどんなイメージでしょうか。
私は、ネズミ(ミッキー)がきゃーきゃしているイメージです。
小さな保育園児は、お姫様というイメージみたいです。
ディズニーランドは、ゲストに夢と希望を与えてくれます。
なんていったって、夢の国ですから。
しかし、そもそも『ディズニー』って何でしょうか?
姓の「ディズニー」の由来はフランスのカルヴァドス県のイズニーで、後に英語風に直されました。ちなみにアイルランドからの移民。
ざっくりとは、ウォルト・ディズニーさんが作ったテーマパークです。
その中で、プリンセスの物語がありますが、実はグリム童話が基になっています。
ディズニーだけを見れば、明るく、爽やかに、最後はハッピーエンドが多いですが、
原作ではそうではありません。
残虐で、陰湿な個所が、ところどころであります。
これを明るく、書き換えて、子供から大人まで安心して見れるようにしてくれた、
そんな役割をしたのが、ディズニーです。
★★★
しかし、私が思うのは、作者は安心して読ませることではなく、
その心理の深さ、どうしてそうなったのか、
人間はどこまでも残虐になれる、そんな恐ろしさを伝えたかったのかなと思います。
グリム兄弟は、各国旅をし、その土地で伝わっていた話をまとめたのが、グリム童話です。
当時は、世界的にも戦争が勃発していて、貧富の差も多く、
子供に十分に愛情を与えられなかったのではないかと思います。
みんな自分のことで精いっぱい。
人のことなんて、考えられないわ!そんな感じ。
そんな感じの深層心理は、残酷なんだと。
それを表した書物なんじゃないかと私は思います。
戦争や貧困で荒んだ人の心を描写したもの。
醜くて、汚い。
そんな部分が、環境によって、影響を受けてしまう。
今私達が生きているこの時代は、昔よりも平和なのかもしれない、
だけど、人間は根本的には、変わっていない。
生きているその時代によって、左右されやすい。
私たちがその昔に生きていたなら、そうなっていたかもしれないし、
その当時の人と同じように生きていたかもしれない。
だけど、ディズニーが物語から、残虐さをとり、多くの人に見られるようになり、
本当のところ人間は、常に幸せを求めているから、
幸せを見ていたいと思う、その心理があるのかな?と感じました。
よく、このディズニーの物語とグリム童話の話を心理学の授業で取り上げる大学の授業もあるそうです。
心理テストみたいな。
★★★
否定するつもりは全くありませんが、ディズニーもグリム童話も、自分自身は好きではありません。
私は、主人公が努力する過程に意味がある思うので、あまり努力もしないで、王子さまと結婚してハッピーエンドになるのは、陳腐に見えるからです。
つらいこと、悲しいこと、苦しいこと、
これらを乗り越えて、幸せがつかめると思うからです。
人生そんなに、簡単にハッピーエンドにはならないし、そんなに甘いもんじゃない。
それを夢見て、白馬に乗った王子様が来てくれる、
なんて甘い幻想を抱き、何もしないで、幸せが来るなんて、私には到底思えないので。
だったら初めから、この現実を子供に教えてあげる方が、
将来の為に、より現実的に夢を叶えるためにもよいではないかと思います。
『信長協奏曲』が、かっこよすぎる件
先週、『信長協奏曲』の映画を見に行きました。
最後はどうなるのだろうか、、、と気になって、見に行きました。
最後は、そう来たか!!!という結末でした。
漫画自体最終回は迎えていないので、漫画ではどういう展開になるのか、楽しみです。
登場人物の配置で、だいたいの予想はついていましたが、、、、
結論として、サブローと信長の2人が素敵すぎました!!!
小栗くんが1人2役を演じているのですが、
それぞれ、全く別人のように演じていて、
流石、としか言いようがありません!!!
どっちのキャラクターも、素敵でした。
そして、どのキャラクターも全力で演じている姿を見て、
改めて、この映画はみんなの熱い想いが詰まっているんだな~と感じました。
全てのことについてですが、頑張っている人は本当に美しいと思います。
★★★
ところで、歴史についてですが、
どうして、信長は殺されなければならなかったのでしょうか?
映画を見終わった後、この疑問が私の頭の中を巡りました。
明智光秀が本能寺で信長を殺害したという事実は知っていますが、理由は知りません。
ここから、歴史は単なる物事の結果にしか過ぎないし、
歴史の結果あるからこそ、今の日本があります。
勝者が時代を作っていったんです。
たとえ正しいことをしていなくても、結果勝者だから。
私は、学生時代、歴史に全く興味がありませんでした。
しかし、ふと、歴史を学ばなければ、自分のルーツを探さなければ、
自分を本当に理解することができないな、と悟ってから、
気になることだけは、調べるようにしています。
そうすると、歴史から、その時代背景から、その当時の人々の考え方、
想いが自分で推測できるようになり、自分で関連付けて繋げていくことによって、
わかる!!!繋がった!!
と思うようになり、楽しくなったのを覚えています。
だからなのか、歴史ものを見ると、気になってその時代背景を調べてしまいます。
調べてみると、意外と人間関係が複雑だったみたいですね。
しかし、本能寺の変で、信長の遺体は発見されていないので、
死んだのか、逃げたのか、わかっていませんが。
織田信長の性格を読んでみると、
アツい男で、正義感が強く、しかし意地っ張り。
しかし、周りの人には楽しさを分け与える
そんな印象を受けました。
人望がかなりあり、兄さん的な存在だったんじゃないでしょうか。
さらには、自分の意見を曲げないので、
反対の意見の人には、激しく当たっていただろうし、
反感も買っていた。
だからこそ、敵も多かったように思います。
身内でも外でも。
信長の業績を調べてみると、学研さんでも教科書に載っていることを、
サッと調べることもできるようになっていました。
そんなことも、勉強したな~なんて今更、見てしまいました。
歴史から真実を知ろうとすると、いかに根拠に基づいて、
事実に基づいて、さらには環境、思想を頭にいれておかないと、
本当の意味での理解には繋がらないんだろうな~なんて思います。
織田さん、もうちょっと調べさせていただきやす★
日本食品標準成分表2015年版
みなさんは、日本食品標準成分表ってご存知でしょうか?
栄養士の皆さんは、もちろん知っていると思いますが、
文部科学省が出している、食品の栄養の基準値が策定されているものです。
ちょうど2015年にできました!
しかし、できたといっても2015年の12月。。。。。
約2か月前です。。。。
今回は、その成分表についてまとめてみようと思います。
そもそもなんで、文部科学省がと思う方が多いと思いますが、
もともとは、科学技術省だったそうで、
それを振り分けるときにたまたま文部科学省が食品成分の分野を引き受けたから
だそうです。
正式には、文部科学省科学技術・学術政策局政策課資源室 の担当だそうです。
そんな、食品について知らない人で大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、
実際は、農林水産省から出向という形で来る方が担当しているそうです。
さてさて、成分表を策定する目的は何でしょうか?
★国民の健康に直接寄与するためです!!
具体的には、
- 学校給食の管理
- 病院給食の管理
- 栄養カウンセリング
- 家庭での日常生活
です。
健康行政として、
- 食事摂取基準
- 国民健康栄養調査
- 食糧需給表
- 自給率
- 食品規格
に関与しています。
成分表の成分値について
- 日本人が常用する食品の全国的な平均値
- 原則として、1食品1成分値
改定のたびに、現代の日本人の嗜好に合わせて、どんどん種類を増やしています
そして、この食品成分表を読むと
- 日本の食生活
- 分変動要因
- 精度の高い栄養計算・栄養指導
- 科学的根拠に基づく食育
がわかります。
とても専門的な分野が入っていて、読み応えたっぷりの本ですが、
栄養についての教科書といっても過言ではありません。
インターネットで公開しているので、
栄養士はもちろんのこと、栄養につい興味があるなーという方は、
ぜひ一度目を通してみてくださいね。
ただ、すごく疲れます。
私達栄養士は、意外と頭を使いまくっていますよ。
全部適当に仕事をしているわけではないので。
学校で学んでいるときよりも、社会人になってからの方が、
必要に迫られて勉強しています(笑)
文部科学省が書いているもの以外のものは、
この元を参考に、独自に解説しているものです。
主に成分値だけを乗っているだけなので、
科学的根拠について、述べられているものは少ないようです。
根拠がしりたーーーーいっという方はぜひ、文部科学省のものを読んでくださいね!
私もこれから、気合をいれて、読む予定です。。。。。
どんな発見があるのか、以前との違いがあるのか、楽しみです!!!