年度末の保育士の子供への関わり方
あれよあれよという間に、気が付けばもう2月も終わり、もうすぐ3月になりますね。3月と言えば、卒業のシーズンです。保育園もお別れの時期が近づいてきました。
知り合いの保育士さんと話をしていた時に、こんな話を聞きました。
『わざと子供に距離を置く』ということでした。
なぜそんなことをするのか、もちろん不思議に思う方もいると思いますが、その保育士さん曰く、それが子供のためだからだそうです。
自分に依存しないために。
その話を聞いてた時は、ハッとさせられました。もちろん子供たちに好かれることは大切だし、子供に愛情を注いで甘えさせるのは時には必要です。しかし、今の年度末の時期、それをしてしまうと、子供たちが保育士に依存しすぎてしまい、次の学校だったり、次の担任に迷惑をかけてしまうからだそうです。
子供のためを思って、わざと突き放す。
これは、大人の人間関係においても当てはまるような気がします。
たとえば、部下が子供上司が大人だとすると、上司は部下に対して優しく、なんでも手取り足取り教えて、愛情を注いでいるとします。しかし、部下はその上司がいなくなってしまったら、自分で自ら率先して動く人になるでしょうか。
おそらく違います。依存していた部分があるので、寂しく、そして甘えが残ってしまって、できることまでもできなくなってしまうと思います。
そうならないためにも、最後釘をさしておく、これは必要なことだと感じます。
だれしも、依存するものを持っています。しかし、依存の比重が重すぎると、悲しい結末が待っているのかもしれません。