本当は怖い、ディズニーの物語。
『ディズニー』って、皆さんはどんなイメージでしょうか。
私は、ネズミ(ミッキー)がきゃーきゃしているイメージです。
小さな保育園児は、お姫様というイメージみたいです。
ディズニーランドは、ゲストに夢と希望を与えてくれます。
なんていったって、夢の国ですから。
しかし、そもそも『ディズニー』って何でしょうか?
姓の「ディズニー」の由来はフランスのカルヴァドス県のイズニーで、後に英語風に直されました。ちなみにアイルランドからの移民。
ざっくりとは、ウォルト・ディズニーさんが作ったテーマパークです。
その中で、プリンセスの物語がありますが、実はグリム童話が基になっています。
ディズニーだけを見れば、明るく、爽やかに、最後はハッピーエンドが多いですが、
原作ではそうではありません。
残虐で、陰湿な個所が、ところどころであります。
これを明るく、書き換えて、子供から大人まで安心して見れるようにしてくれた、
そんな役割をしたのが、ディズニーです。
★★★
しかし、私が思うのは、作者は安心して読ませることではなく、
その心理の深さ、どうしてそうなったのか、
人間はどこまでも残虐になれる、そんな恐ろしさを伝えたかったのかなと思います。
グリム兄弟は、各国旅をし、その土地で伝わっていた話をまとめたのが、グリム童話です。
当時は、世界的にも戦争が勃発していて、貧富の差も多く、
子供に十分に愛情を与えられなかったのではないかと思います。
みんな自分のことで精いっぱい。
人のことなんて、考えられないわ!そんな感じ。
そんな感じの深層心理は、残酷なんだと。
それを表した書物なんじゃないかと私は思います。
戦争や貧困で荒んだ人の心を描写したもの。
醜くて、汚い。
そんな部分が、環境によって、影響を受けてしまう。
今私達が生きているこの時代は、昔よりも平和なのかもしれない、
だけど、人間は根本的には、変わっていない。
生きているその時代によって、左右されやすい。
私たちがその昔に生きていたなら、そうなっていたかもしれないし、
その当時の人と同じように生きていたかもしれない。
だけど、ディズニーが物語から、残虐さをとり、多くの人に見られるようになり、
本当のところ人間は、常に幸せを求めているから、
幸せを見ていたいと思う、その心理があるのかな?と感じました。
よく、このディズニーの物語とグリム童話の話を心理学の授業で取り上げる大学の授業もあるそうです。
心理テストみたいな。
★★★
否定するつもりは全くありませんが、ディズニーもグリム童話も、自分自身は好きではありません。
私は、主人公が努力する過程に意味がある思うので、あまり努力もしないで、王子さまと結婚してハッピーエンドになるのは、陳腐に見えるからです。
つらいこと、悲しいこと、苦しいこと、
これらを乗り越えて、幸せがつかめると思うからです。
人生そんなに、簡単にハッピーエンドにはならないし、そんなに甘いもんじゃない。
それを夢見て、白馬に乗った王子様が来てくれる、
なんて甘い幻想を抱き、何もしないで、幸せが来るなんて、私には到底思えないので。
だったら初めから、この現実を子供に教えてあげる方が、
将来の為に、より現実的に夢を叶えるためにもよいではないかと思います。