ノロウイルスのあれこれと対応策
食品を取り扱う現場で一番怖いのは、、、、、
『食中毒』です。
そして、一番怖い季節は、、、、今です!!
具体的に言うと、11月から2月にかけてです。
どうしてかというと、ノロウイルスが流行する時期です。
以前(平成10年頃)は、夏季に多く食中毒が起こっていましたが、
現在は圧倒的に冬です。
意外でしょうか?
実は、圧倒的にノロウィルスによる食中毒は、
患者数が多いからです。
患者数では年間で、全体の58%を占めています。
平成21~25年の平均ですが、、、
本当に?と思う方は、こちらをどうぞ!
なぜかというと、感染力が強いからです。
感染した人についているノロウィルスが、
食材に付着して、その食材を食べることにより感染したり、
ノロウィルスは飛沫感染(空気中で舞う)ので、
ノロウィルスに感染した人が、嘔吐したりすると、一気にウィルスが飛び、
空気中で舞い、その空気を吸い込むことによって、ウイルスに感染します。
ただ、ノロウィルスで怖いのは、不顕性感染であるということです。
自覚症状がないので、保菌していても、症状が出ずに終わる人もいるのです。
その不顕性感染が全体の51%もいるので、
食品取扱従事者は常に、自分が菌を持っている可能性がある、、、
と思って行動しないと、感染の拡大があるので要注意です。
ノロウィルスの食中毒を出さないためには、
〇 調理する人の健康管理を徹底すること、
〇 作業前などの手洗い、
〇 調理器具の消毒をすること
これに尽きます!!!
この細かい消毒方法について、知りたい方は、こちらもどうぞ!!
厚生労働省のリーフレットです。ご参考に!
そして、このノロウィルスの効果的な消毒薬は、、
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)です。
市販の家庭用塩素系漂白剤や消毒薬からも、ノロウィルス対策ができます。
原液の濃度 | 商品名(塩素系) | 衣類や器具などのつけ置き、トイレの便座やドアノブ、手すり、床など | 便や嘔吐物が付着した床やおむつなど | |||
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必要な濃度 | 200ppm(0.02%) | 必要な濃度 | 1000ppm(0.1%) | |||
1% | ミルトンなど | 500mlの水に加える量 | 10ml(キャップ2杯分) | 500mlの水に加える量 | 50ml(キャップ10杯分) | |
5% | ハイター、ブリーチなど | 2ml(キャップ半分弱) | 10ml(キャップ2杯分) | |||
6% | ピューラックス、アサヒラックなど | 1.6ml(キャップ半分弱) | 8.3ml(キャップ1杯と半分強) |
正しい知識と正しい対応で、ノロウイルスの感染を防ぎましょ!!!
もっとノロウィルスについて詳しく!という方は、下記のブログをご参考ください。