日本料理の食事様式
日本料理に関する食事様式についてのまとめ
〇本膳料理
- 日本における食の様式の基本形
- 主食(飯)、主菜、副菜、汁で構成されている
- 室町時代以来、日本の饗宴における料理として定着
- 平安時代の宮中料理の形式が基礎となり、鎌倉時代に武家風に変わり、室町時代には定着していった
- 江戸時代になると、経済力のついた庶民が、懐石料理(本膳料理を簡略化した自由な形式)を料理屋で食すようになった
〇精進料理
〇普茶料理
〇懐石料理
- 『懐石』は禅の修行僧が温石を懐に入れて寒さと空腹をしのいだことに由来する
- 茶事で出される簡素な食事形式
- 茶会に先立って濃いお茶をおいしくいただくための軽食
- 千利休によって完成されたもてなしの形式
- 献立は1汁3菜(汁、向、椀盛、焼き物)を基本とし、箸洗、八寸、強肴が加えられる
- 順次系列で料理が出される
〇会席料理
- 酒席向きのおもてなしの料理
- 膳立てや作法の決まりのない自由な形式のもの
- 現在の和風客膳料理の主流にもなっている
- 献立は吸い物、刺身、焼き物、煮物の1汁3菜が基本で、これに酒の肴として前菜、揚げ物、蒸し物、あえ物などが加えられる
- 酒の終了後に飯、止め椀(味噌汁)、香の物が出される
★★★
日本の食の種類を見てもわかるように、日本は戦前まではとても、禅の精神が根付いていたんだなと感じた。
大学時代は覚えることに必死で、文化的な背景まで気にすることはなかったけれど、こうやって振り返ると、覚えることではなくて、どうしてこういう食文化になっていったのかを知るほうが、とっても意味のある事のように思えた。